ミニラグビーにおけるキックオフ試験的ルールの検証〈その4〉
U-10、U-12ミニラグビー競技規則での得点後のキックオフ。
どちらのチームが行うか、神奈川県協会では両方行い、検証してみました。
2012年度は、日本協会競技規則にのっとり、
「トライしたチームによるキックオフ」を行いました。(200試合)
2013年度は、試験的ルール
「トライされたチームによるキックオフ」を行いました。(200試合)
【検証2 点差は、縮小するか拡大するか。】
結果は下のグラフです。
得点差0点~39点の試合(比較的接戦の試合)は、13%増加しました。
得点差40点以上の試合(比較的大差の試合)は、12%減少しました。
完封ゲームは、15%減少しました。
トライしたチームがキックオフした場合より、
トライされたチームがキックオフした場合の方が、
接戦、白熱したゲームが増えることがわかります。
得点をされたチームがキックオフをすることは、
「取り返すぞ!」という動機づけとなり、
そのことが、試合を接戦・白熱させた要因になったとも考えられます。
※完封ゲームが大幅に減った結果に驚きました。本当にうれしい!!!
神奈川県協会では毎年、
U-10、U-12ミニラグビーの県大会を10月上旬~11月下旬まで、
毎週日曜祝日を利用して開催しています。
100チーム強のエントリー、合計200強の試合を行っています。
1スクールが複数チームエントリー可、1選手の複数チームエントリー不可なので、補欠選手はいません。
2014年度神奈川県ミニラグビー県大会の結果 → コチラ
毎年度、県大会全試合の得点差の集計を行っています。
ラグビーのゲームをしたいという選手の希望を可能な限り実現しながら、
勝っても、負けても「ラグビーがもっと好きになる」ことを
大きな目標にしているからです。
その積み上げた集計結果において、1つのルールの運用を替えただけで、
これほど得点差が減少したことはありません。
U-10、U-12ミニラグビーにおけるキックオフ試験的ルールの検証結果報告は
↓
コチラ
この試験的ルールの検証は、神奈川県ラグビーフットボール協会普及育成委員会ラグビースクール担当競技部会により実施されました。川嶋部会長、大貫副部会長はじめ県内全スクールの競技委員の皆さんお疲れ様でした。
また、この試験的ルールの検証は、神奈川県協会より、関東協会普及育成委員会にご報告させていただきました。